la giornata:今週のレビュー(セリエA第33節・5/15-16)


第33節の結果(5/15-16)
フィオレンティーナ1-1ラツィオ
ミラン4-0エンポリ
バーリ0-1ユヴェントス
ボローニャ2-2サンプドリア
パルマ0-1ピアチェンツァ
ローマ3-1カリアリ
サレルニターナ2-1ヴィチェンツァ 
ウディネーゼ1-2ペルージャ
ヴェネツィア3-1インテル
第34節のカード(5/23)
カリアリ-フィオレンティーナ
エンポリ-ウディネーゼ
インテル-ボローニャ
ユヴェントス-ヴェネツィア
ラツィオ-パルマ
ペルージャ-ミラン
ピアチェンツァ-サレルニターナ
サンプドリア-バーリ
ヴィチェンツァ-ローマ
◇ ◇ ◇

現在の順位最終戦の対戦相手―大文字はアウェイ―
67 ミラン (PERUGIA)
66 ラツィオ (Parma)
55 パルマ (LAZIO)
55 フィオレンティーナ(CAGLIARI) 
51 ローマ (VICENZA)
51 ユヴェントス (Venezia)
51 ウディネーゼ (EMPOLI)
44 ボローニャ (INTER)
43 インテル (Bologna)
42 バーリ (SAMPDORIA)
42 ヴェネツィア (JUVENTUS)
40 カリアリ (Foirentina)
40 ピアチェンツァ(Salernitana)
39 ペルージャ (Milan)
37 サレルニターナ(PIACENZA)
34 サンプドリア (Bari)
33 ヴィチェンツァ(Roma)
20 エンポリ (Udinese)
 

◆ ◆ ◆

 さて、33試合を終えてついにミランがラツィオを抜き去りました。大方の予想通り、ホームでのエンポリ戦は楽勝の4-0。エンポリのオッリコ監督は試合前「とにかく5点以上取られる無様な負け方だけはするわけにはいかない」と言っていたくらいで、最初から敗北を受け入れていたくらいですから、この結果も仕方ないでしょう(ミランについては今週の「2002CLUB」で詳しく触れるつもりです)。
 一方、2月にフィオレンティーナに追いついて以来、ここまでトップを走り続けてきたラツィオは、フィオレンティーナと1-1の引き分け。この試合、エリクソン監督はあえてネドヴェドを外して左サイドのMFにロンバルドを入れ(経験を買ったのでしょうか)、インサイドでアルメイダとペアを組むMFにも、スタンコヴィッチではなくオコンを起用しました。こちらは攻撃よりも中盤のディフェンスによりウエイトを置くという選択。相手のフィオレンティーナが、主力3人を出場停止で欠いていたにもかかわらず、「勝ちに行く」よりも「点を取られない」ことを重視したこのフォーメーションを選んだことで、エリクソン監督は一部の評論家から批判を受けています。試合自体は、前半14分にエジムンドの絶妙のスルーパスからバティストゥータが先制ゴールを挙げ、13分後にはラツィオがヴィエーリのゴールで同点に追いつくという緊迫した展開。同点のまま突入した後半からサラスを投入し、試合を決めにいったラツィオにとっては、6分、ヴィエーリのヘディング・シュートがクロスバーを叩いたのが不運でした。更に、23分にはフィオレンティーナのDFミッリがエリア内でサラスを引き倒したにもかかわらずPKを取ってもらえず、逆にその3分後、ネスタとバティストゥータのコンタクトをPKと判定される(これはマルケジャーニがセーブ)という不可解な判定もマイナスに働きました。クラニョッティ会長はトレオッシ主審のこの判定に怒りを露わにしていましたが、いずれにしても悔いの残る引き分けであることは疑いありません。

 さて、問題の最終戦。とにかく勝ちさえすれば、相手の結果にかかわらず優勝が決まるという意味ではミランが有利です。しかし、相手のペルージャには、セリエA残留がかかっています。理解できないほど不甲斐ないウディネーゼの戦いぶりと中田の活躍で貴重すぎるほど貴重な3ポイントをゲットしたペルージャですが、後半44分にヴァンヌッキが決勝ゴールを決め首の皮一枚残して生き残ったサレルニターナのおかげで、これでも残留にはまだ不十分。ミラン戦に勝つ以外に自力救済の道はないだけに、死に物狂いで食い下がって来ることは間違いありません。しかも、ホームでのペルージャはここまで10勝3分3敗。十分に手強い相手であることは間違いないでしょう。
 一方のラツィオは、コッパ・イタリア、UEFAカップを勝ち取り、チャンピオンズ・リーグ出場権も手にして満腹状態のパルマとホームでの対戦。モティベーション的に見れば雲泥の差があるだけに、3ポイントは濃厚です(水曜日のカップウィナーズ・カップで負けでもして、そのショックを引きずることになれば話は別ですが…)。
 いずれにせよ、両チームとも、この最終戦を勝てないようではスクデットの資格はありません。双方が勝って、結果としてミランにスクデットが行くとしたら、おそらくこのシーズンはラツィオがスクデットを落とした年として記憶されることになるのでしょう。なにしろ、あと7試合を残した時点では2位(フィオレンティーナ)と6ポイント差、ミランとは7ポイント差というほとんど「安全圏」にいたのですから。ダービーの敗戦はともかく、やはりマルケジャーニの凡ミスで落としたユヴェントス戦が悔やまれるところです。もちろん、ここまで6連勝というミランの追い上げも賞賛されて然るべきですが…。

◆ ◆ ◆

 チャンピオンズ・リーグの出場権は、ウディネーゼがあまりにも不甲斐なくペルージャ戦を落としてしまったことで、ミラン、ラツィオ、フィオレンティーナ、パルマの4チームで確定。UEFAカップ出場権の方は、51ポイントで並んだ3チーム(ローマ、ユーヴェ、ウディネーゼ)が2つのポストを争い、もうひとつのコッパ・イタリア枠はボローニャとインテルのプレーオフ(H&A、5/26と5/30)の勝者が手にすることになります。敗者はインタートト送り。
 もし、上記の3チームが同ポイントで5位に並んだ場合は、直接対決のポイントが最も多いローマが確定、残るひとつのポストをめぐってユーヴェとウディネーゼがプレーオフを戦うことになります。6位に2チーム並んだ場合もプレーオフ。こちらも7位(またはプレーオフの敗者)はインタートト。昨日まではチャンピオンズ・リーグも狙える位置にいたウディネーゼも、夏休み返上の危機に瀕しています。
 ちなみに、このゾーンにいる5チームで、インタートトを辞退する可能性があるのはインテル(昨日もヴェネツィアに1-3と完敗)のみ。残る4つのクラブは、夏休み(とプレ・カンピオナートの調整)を犠牲にしても出場することを明言しています。

◆ ◆ ◆

 残留戦線にも大きな変化がありました。あと1試合を残して、バーリに続きヴェネツィア、カリアリも残留が確定。その一方で、サンプドリア、ヴィチェンツァのB降格が決まっています。あとひとつの降格ポスト回避を巡って戦うのは、ピアチェンツァ(40)、ペルージャ(39)、サレルニターナ(37)の3チーム。1ヶ月ほど前に、このページで「無謀にも降格4チームの予想を試みると、エンポリは確実、サンプは濃厚、残る2つのポストは、サレルニターナ、ヴィチェンツァ、ペルージャの3チームが争う、というところでしょうか」と書いたのですが、ほとんどその通りの状況になってきました。

 最も気の毒だったのは、やはりサンプドリアでしょう。勝てばギリギリのところで最終戦に望みをつなげるはずだった昨日のボローニャ戦。後半ロスタイムまで2-1とリードしながら、48分にドリブルでエリア内に入ったシムテンコフ(ボローニャ)がサキッチ(サンプ)にぶつかり、いかにもという感じのダイヴを見せると、信じられないことにトレンタランジェ主審は、シムテンコフにシミュレーションでイエローを与えるかわりにPKの笛を吹きました。そしてインゲソンが冷酷にゴールネットを揺らし2-2。14年間セリエAにとどまり続け、スクデット1回、コッパ・イタリア4回、カップウィナーズ・カップ1回を勝ち取ったサンプドリアのひとつの時代がこれで終わりました。今シーズンのサンプは、インタートト、コッパ・イタリア、そしてカンピオナートと、3つのコンペティションすべてでボローニャに行く手を阻まれることになってしまいました。しかも、コッパ・イタリアの敗退を決定づけたのは、やはりトレンタランジェが吹いたPKの笛。酷な巡り合わせです。
 誰もが予想しなかったサンプドリアの降格ですが、エースのモンテッラの長期欠場(復帰後8試合で10得点)も少なからず響いたものの、最大の原因はやはり、チーム作りの失敗(いい選手を売りすぎた)、そして傷口を広げるだけに終わった監督交代(プラットは6試合で3ポイントしか取れなかった)など、クラブの戦略的失敗でしょう。ティフォージから激しい抗議を受けてきたマントヴァーニ会長は、サンプを手放すことをも考えているようです。この降格で喜んだのはジェノアーニだけ(フェッラーリ広場の噴水に飛び込んだ奴もいたそうです)。来年はセリエBでの灯台ダービーです。

 一方、首の皮一枚を残して生き残ったのがサレルニターナ。昨日のヴィチェンツァとの直接対決は、後半44分まで1-1。このまま引き分けで終われば35ポイント止まりで、相手のヴィチェンツァと共に降格が決定するところでした。この危機を救ったのが21歳のMF・ヴァンヌッキ。彼の決勝ゴールは、サレルニターナに残留の望みを残すと同時に、せっかく3ポイントを得たペルージャに降格の危険をもたらし、ひいてはミランのスクデット獲得への障害を作り出しました。これでサレルニターナは37ポイント。最終戦(対ピアチェンツァ・アウェイ)に勝てば40ポイントで、ペルージャがミランに勝たない限り、そのペルージャを蹴落として奇跡のA残留を勝ち取ることができます。
 その意味で、このピアチェンツァ-サレルニターナは残留戦線最後のポイント。サレルニターナは勝つ以外に残留の可能性はありませんが、ピアチェンツァの方は、勝ち、引き分けはもちろん、負けたとしても同ポイントで並んだサレルニターナ(場合によってはペルージャ)とプレーオフを戦うチャンスが残されます。ホームで戦うという点ではピアチェンツァが有利ですが、サレルニターナもオッド監督就任以来、ロッシ監督時代のもろさがなくなり見違えるようにソリッドないいチームになっており、実力的には一歩リードというところ。トータルで見ればまったくの五分五分でしょう。
 サレルニターナが勝った場合(勝てなければ無条件で降格)に発生する可能性は次の3つです。
1) ペルージャが負けた場合(サレルニターナ40、ピアチェンツァ40、ペルージャ39):ペルージャ降格
2) ペルージャが引き分けた場合(3チームとも40):直接対決のポイントが最も多いサレルニターナは残留。ペルージャ-ピアチェンツァでプレーオフ
3) ペルージャが勝った場合(ペルージャ42、サレルニターナ40、ピアチェンツァ40):サレルニターナ-ピアチェンツァでプレーオフ

 ちなみに、現在40Pのカリアリは、フィオレンティーナ戦を落としても、上記3チームいずれに対しても直接対決のポイントで優位に立っているため、プレーオフは回避できます(=残留確定)。
 個人的な最終戦の予想は、ラツィオ-パルマ:1、ペルージャ-ミラン:2、ピアチェンツァ-サレルニターナ:2というところでしょうか。心情的にはペルージャ-ミラン:xなのですが…。

 今回ばかりは、時間があれば直前情報をプレビューでお送りしたいと思っています。期待せずにお待ち下さい。

◆ ◆ ◆

セリエB順位表(第34節まで)
59 ヴェローナ
58 トリノ
57 レッチェ
56 レッジーナ
56 ペスカーラ
55 アタランタ
54 トレヴィーゾ  
53 ブレシア
48 ナポリ
45 ラヴェンナ
43 キエーヴォ・ヴェローナ
42 ジェノア
41 モンツァ
40 チェゼーナ
38 フィデリス・アンドリア
38 テルナーナ
36 コセンツァ
32 ルッケーゼ
29 レッジャーナ
20 クレモネーゼ


32a giornata

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