(セリエA第29節・08-09/04/2000)
第29節の結果(08-09/04)
ボローニャ0-2ユヴェントス
カリアリ0-1ヴェローナ
ラツィオ1-0ペルージャ
レッチェ0-0ローマ
ミラン1-1フィオレンティーナ
ピアチェンツァ2-1バーリ
レッジーナ1-0ヴェネツィア
トリノ2-2パルマ
ウディネーゼ3-0インテル
第30節のカード(15-16/04)
ヴェローナ-ウディネーゼ
フィオレンティーナ-ラツィオ(以上15/4)
バーリ-レッチェ
カリアリ-レッジーナ
パルマ-ヴェネツィア
ペルージャ-ピアチェンツァ
ローマ-ボローニャ
トリノ-ミラン
インテル-ユヴェントス
◇ ◇ ◇
現在の順位<第28節終了時点:( )内は過去5試合のポイント数>
62 ユヴェントス(9)
56 ラツィオ(10)
50 ミラン(5)
49 パルマ(13)
49 インテル(3)
47 ローマ(2)
44 ウディネーゼ(8)
41 フィオレンティーナ(8)
36 レッジーナ(11)
36 ヴェローナ(13)
36 ペルージャ(7)
35 ボローニャ(6)
34 レッチェ(6)
31 バーリ(3)
28 トリノ(4)
25 ヴェネツィア(6)
20 カリアリ(3)
20 ピアチェンツァ(4)
この週末は土、日ともにイタリアジャーナリスト協会がストライキ(春闘みたいなもんです)で、新聞は発売されず、TVのニュースもすべて中止。地上波のF1中継(イモラだったのに)や衛星ペイTVのサッカー中継も、すべてアナウンス・コメントなしで、サーキットやスタジアムのノイズだけが聞こえるという不思議な状況でした。しかし、メディアからの情報がすべて遮断されると、はっきりいってお手上げですね。今週はスタジアムにも行かなかったし…。
◆ ◆ ◆ というわけで、今回は簡単にトピックスをいくつか。◆注目のスクデット争い。ホームのオリンピコにペルージャを迎えたラツィオが、後半開始直後にロンバルドのゴールで1点リードし、この時点でボローニャと0-0だったユヴェントスに1ポイント差まで迫りました。ボローニャは、後半26分にファルコーネが警告累積で退場、10人になりながらも、試合終了まぎわまで持ちこたえます。しかし、後半45分、途中からインザーギと交代で入っていたユーヴェの秘密兵器、コヴァチェヴィッチがペッソットからのクロスを頭で押し込み1-0。ラツィオの1ポイント差は幻に終わりました。ロスタイムの2点目は何の意味もない単なるオマケでしょう。
しかし、コヴァチェヴィッチが活躍してしまったことで、次のインテル戦はインザーギ、デル・ピエーロのどちらがスタメンから外れることになるのか、という議論が沸騰することは間違いなし。ちなみに、この2人は先週、不仲説を否定するためにわざわざ2人揃って記者会見をし、「ピッポ」、「アレ」と気安く呼び合って仲のいいところを見せていましたが、これがあまりに茶番くさい演出。思わず失笑してしまったのはぼくだけではないはずです。◆ユーヴェの次の相手、インテルは、土曜日にウーディネで0-3の惨敗。まったく立ち直りの兆しが見られないどころか、まるで去年とそっくりの泥沼状態に陥ってしまっています。どう考えても問題はメンタル面。「私の仕事は選手の頭を鍛えることだ」と常々豪語してきたリッピ監督も、チーム・マネジメントでは定評のあるオリアーリDSも、今回ばかりはお手上げのようです。試合後のロッカールームでは、モラッティ会長が長い間無言で選手たちを睨み立ちつくすという、血も凍るような場面が展開されたとも伝えられています。その後、1時間以上続いた三者会談(モラッティ、オリアーリ、リッピ)の内容がどんなものだったかは想像するしかありませんが、さすがに今回はモラッティ会長も監督の首をすげ替えるというわけにはいかないでしょう(一部ではリッピ辞任説も流れていますが、信憑性は薄い模様)。
◆ラツィオはサラス―ラヴァネッリの2トップでペルージャ戦に臨みましたが、実は、当初サラスのパートナーとなるはずだったのはボクシッチでした。ところがボクシッチは、試合開始1時間前、ウォームアップ中に「ユニフォームがきつくてこれではまともにプレーできない」とエリクソン監督に訴え、スタメンを自分から下りてしまったのです。ロンバルドの決勝ゴールをアシストしたが替わりに入ったラヴァネッリだった、という点からいえば、結果オーライといえないこともありませんが、スクデットのかかったこの大事なときに、こんなつまらない冗談(大体、いつも着ているユニフォームが急にきつくなるなんてあり得ないことです)でチームに波風を立てるなど、ボクシッチの行為は言語道断としか言いようがありません。ラツィオはこのところ、ヴェロンのイタリア帰化問題(イタリアは日本と違い二重国籍が認められているので、当然アルゼンチン国籍はそのまま)に不正があったとして検察の手入れが入ったり、マンチーニがエリクソン監督と対立したり(4月からテクニカル・スタッフに昇格しましたが、これはどうやら厄介払いの色が濃いようです)と、どうも内部のゴタゴタが目につきます。こういうところで、ユーヴェとの「クラブとしての総合力」の差が出るんですね。
◆今週はローマ、ミランも引き分け。上の順位表でここ5試合のポイントを見ていただければおわかりの通り、つい1ヶ月前までスクデットを争っていたこの2チーム(+インテル)の崩れようは情けないのひとことに尽きます。本気で戦うべき目標がなくなり、すでにチームの周辺ではシーズンオフの移籍話が飛び交っているという状況の中で、それまでのようなテンションを維持するのは簡単ではないというのも事実でしょうが、この1-2年、首位戦線から脱落したチームのシーズン終盤の落ち込みぶりが年々ひどくなってきているような気もします。ここ5試合の成績だけ見ると、4勝1分(13P)でパルマと並んでトップに立っているのがヴェローナ、続くのが3勝2分(11P)のレッジーナ。ローマとインテルはB落ちペースです。
◆ ◆ ◆ というわけで、短くて恐縮ですが今回はこの辺で。時間があればプレビューもしたいと思っています。最後にお知らせをひとつ。今週の金曜日から、WOWOWのEURO2000ホームページにイタリア代表の情報を書くことになりました。6月まで、2週間に一度くらいのペースですから、全部で10回くらいでしょうか。こちらもお楽しみに。
前節のレビュー