la giornata:今週のプレビュー(セリエA第11節・11/29)


第11節のカード(11/29)
バーリ-フィオレンティーナ
ボローニャ-ユヴェントス
エンポリ-ヴィチェンツァ
インテル-サレルニターナ
ラツィオ-ローマ
パルマ-ミラン
ペルージャ-ピアチェンツァ
ウディネーゼ-カリアリ
ヴェネツィア-サンプドリア

◇ ◇ ◇

現在の順位

フィオレンティーナ21、ローマ、ミラン、ユヴェントス18、パルマ16、カリアリ、ボローニャ、インテル14、ラツィオ、バーリ、ウディネーゼ13、ペルージャ、サンプドリア12、ピアチェンツァ11、ヴィチェンツァ、サレルニターナ10、エンポリ8*(-2P)、ヴェネツィア5

◆ ◆ ◆

 前節、ユーヴェ、ローマが共にホームで引き分け、パルマはアウェイでカリアリに敗退。ホームでインテルを一蹴したフィオレンティーナが一歩抜け出しました。2位グループとのポイント差3は、ここまでで最も大きいもの。一旦は上下の差がぎゅっと縮まった順位表も、ほんの少し開いた格好です。これまでダンゴ状態で進んできたカンピオナートも、そろそろ1/3を過ぎようというこの時点で、徐々におおまかな勢力地図が見えてきつつある、というところ。
 まだまだ流動的なのは承知の上ですが、試しに18チームをいくつかのグループに区切ってみると次のようになるでしょうか。
  1) トップ:フィオレンティーナ
  2) 2位グループ+α:ローマ、ミラン、ユヴェントス、パルマ
  3) 出遅れたビッグクラブ:ラツィオ、インテル
  4) 中堅クラブ:ボローニャ、ウディネーゼ、サンプドリア
  5) 弱小クラブ(健闘組):カリアリ、バーリ、ペルージャ、ピアチェンツァ
  6) 弱小クラブ(苦戦組):エンポリ、ヴィチェンツァ、サレルニターナ、ヴェネツィア

 もちろんこれは仮の区分で、1週間後にはまた多少変わっているかもしれません。ま、それはそれとして、この辺で一度、カンピオナートの全体像をおさらいしてみるというのも悪くないアイディアのような気がするので、今週から何回かに分けてそれぞれの現状を検討してみたいと思います。

 (―というわけで検討した結果は「セリエAチームレビュー(前半戦・総集編)としてこちらにまとめてあります)。

◆ ◆ ◆

最後にトピックスをいくつか。
 ここまで2勝4分4敗で10ポイントを稼いでいたエンポリが、27日、審判買収の疑いで-2ポイントのペナルティを課されました。これは、第6節のサンプドリア戦の審判・ファリーナに、エンポリのオーナーの友人であるピエモンテ州の小さな町の町長(ファリーナはこの町の近くに住んでいる)が「配慮」を依頼する電話をしたという不可解なエピソードに基づく処分。この町長は「誤解だ。ファリーナにはあるチャリティ試合への協力を要請しただけ」と主張していますが、ファリーナはこの電話をサンプ-エンポリ戦にかかわる「買収」だとして、すぐに規律委員会に報告しています。シーズン終盤の降格・残留がかかった試合ならともかく、まだ序盤戦、しかも決して好調とはいえないサンプ戦で、エンポリがこうした買収行為を働く必然性はあまりないようにも見えるのですが、なにしろ審判買収は八百長、ひいては巨額の金が動くサッカーくじの信頼性にもかかわる問題だけに「疑わしきは罰する」のが協会の基本姿勢。疑いがまったく晴れたわけではないという理由で、-2ポイントという比較的軽い処分に落ち着いたようです。しかし、おそらく1ポイントをめぐる残留争いを戦うことになるであろうエンポリにとっては、非常に痛い処分には違いありません。ちなみに、エンポリのサポーターは、この事件が起こった直後「我々にはパン(Pane=エンポリの選手の名前)がある。小麦粉(Farina=審判の名前)なんていらない」というなかなかウイットに富んだ横断幕を張り出したのですが、これも頭の堅い規律委員会のチェックに引っ掛かって、エンポリは200万リラの罰金を喰らいました。
 このケースでもわかる通り、サポーターの不始末の責任はクラブが取る、というのがプロサッカー界の「掟」です。サレルノで行われたUEFAカップのフィオレンティーナ-グラスホッパー戦で起こった例の「紙爆弾事件」に対するUEFAの処分(フィオレンティーナの失格)もまた厳しいものでした。
 問題の爆弾は、前半終了後、すでにグラスホッパーの選手全員が更衣室に戻り、ピッチの上にはフィオレンティーナの選手しかいない時に投げ込まれており、犯人(サレルニターナのウルトラ)も、フィオレンティーナにダメージを与えるのが目的だったと供述しています。にもかかわらずUEFAは、試合会場の安全確保の責任はホームチームにある、という見解に立って上記のような処分を下しました。しかし、中立地(フィレンツェのホームスタジアム、フランキは昨シーズンのCWCバルセロナ戦で暴動が起こったため1試合の使用停止処分を受けていた)のサレルノで行われた試合で、クラブの影響力が及ばないサレルニターナのウルトラが、しかもフィオレンティーナにダメージを与える目的で行った行為に対して、その目的をまんまと達成させるような処分をとることは、逆にこの種の行為を助長することにもなりかねません。その意味では、やはり再試合というのが最も妥当な処分だったように思われますが...。

 今週(というかもう先週ですね)は欧州カップウィークでした。イタリア勢は、試合が延期になったユーヴェを除き、いずれもポジティヴな結果を出しています。

11/24:欧州チャンピオンズ・リーグ
 インテル3-1レアル・マドリード(スペイン)
11/25:UEFAカップ
 ローマ1-0チューリッヒ(スイス)
 グラスゴー・レンジャース(スコットランド)1-1パルマ
 ボローニャ4-1ベティス(スペイン)

 やはり注目は何といってもロベルト・バッジョの復活でしょう。このレアル戦、1-1で迎えた後半20分過ぎにサモラーノに替わって入ったバッジョは、左サイドを中心に中盤から前線まで活発に動き回ります。そして40分に勝ち越しの、ロスタイムにはダメ押しの2ゴール。特に2ゴール目はカウンターから持ち込んでGKまでかわしてのバッジョらしいゴールでした。しかも、相手ボールの時には自陣エリア近くまで戻りスライディングまで見せるという気合いの入ったプレーぶり。ロナウドも徐々に調子を上げてきているところだけに、この2人がインテルの文字どおり救世主になるかもしれません。とりあえず明日のサレルニターナ-インテルではこの2人の「夢の2トップ」がセリエAでは初めて実現しそうですが、さて。

   


参考:第10節の結果(11/21-22)
ボローニャ1-1ペルージャ
カリアリ1-0パルマ
ローマ1-1バーリ
(以上11/21)
フィオレンティーナ3-1インテル
ユヴェントス0-0エンポリ
ミラン1-0ラツィオ
サレルニターナ1-0ヴェネツィア
サンプドリア0-0ヴィチェンツァ
ウディネーゼ1-0ピアチェンツァ (以上11/22)

 


9a giornata

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