◆2003年6月
「セリエA18チーム・02-03シーズン総括」<World Soccer Digest誌別冊「EUROPE SOCCER TODAY完結編」>
欧州サッカーファンのマストアイテム、「EUROPE SOCCER TODAY完結編」(WSD誌別冊。類似品に注意)に、今年もセリエA各チームの今シーズンを総括するコメントを寄せました。発売はまだちょっと先ですが、チェックしといてください。今年の○はラツィオ、ウディネーゼ、キエーヴォ、×はローマ、アタランタ、トリノ。
「巻頭インタビュー:アレッサンドロ・デル・ピエーロ」
<Number PLUS誌・6月19日発売号>「Number PLUS」誌の欧州サッカー総括号で、ちょっとまとまった仕事をしました。その最初がこれ。会ったのはなんとCL決勝の翌々日です。インタビューするのは今シーズン2回目、通算で3度目なんですが、内容的にはこれまでで一番淡々としたものになりました。それがなぜかは、読んでいただければ多分わかると思います。
「中田英寿・移籍成功のキーポイント」
<Number PLUS誌・6月19日発売号>
2つ目はこれ。昨年秋の「欧州サッカーを愉しむ」という号で、昨シーズンの中田をマウリツィオ・ヴィシディに徹底分析してもらったのですが、その続編です。労多くして得るものの少なかった中田の今シーズンを検証しつつ、せっかくなのでイングランド、スペイン移籍のシミュレーションまでやってしまいました。必読。
この号では、他のいくつかの記事にも、企画、翻訳などでかかわっています。チャンピオンズ・リーグの準々決勝からファイナルまでの7カードを、両チームそれぞれの視点から振り返る特集は興味深い内容になっていると思います。
そういえば、中田つながりでもうひとつ。一昨年、朝日新聞社から出た翻訳「NAKATA 中田英寿イタリア戦記」が、7月に文庫化されることになりました。ただ文庫にするだけではつまらないので、パルマでの2シーズンを振り返るかなり長いあとがき(20ページ強)を、なぜか訳者であるぼくが書き足しました。これで一応、イタリアでの5シーズンを俯瞰できる内容になったので、保存版としてぜひ一家に一冊。
「長靴の踵・レッチェが1シーズンでセリエA復帰」<スポマガWorldsoccer・6月11日号>
シーズンオフということで、このコラムも隔週となりました。Bからの昇格を決めたのは、サンプ、シエナ、アンコーナ、レッチェの4チーム。レッチェは若手の多い好チームでした。プリマヴェーラもパルマ、ユーヴェ、インテルを撃破してスクデットを勝ち取っており、A昇格とのダブルタイトル。プロヴィンチャーレの鑑ですね。こんなに遠くなかったら取材にいきたいところなんですが……。
「イタリアクラブ探訪vol.16(最終回) プロヴィンチャーレの未来」<World Soccer Digest誌・6月05日発売号>
2年半にわたって(断続的に)続けてきたこのシリーズですが、一旦ここでひと区切りつけることにしました。フィレンツェから上のプロヴィンチャーレ(セリエAに限る)はほとんど全部、とまではいきませんが大部分カバーしたことだし、中小クラブのあり方について、ひとつの視点とヴィジョンを示すこともできたと思っています。来シーズンからは、ビッグクラブにまで対象を広げた上で、少し違う角度からクラブのあり方についてレポートを続けて行くつもりでいます。
「カルチョ解体新書拡大版vol.17 ユヴェントス」<World Soccer Digest誌・6月05日発売号>
CL決勝で敗れたことで、すっかり影が薄くなってしまったユーヴェですが、実はかなり圧倒的な強さを発揮してスクデットを勝ち取っていたのでした。たぶん世界で一番筋肉質なチームだと思います。前号に引き続きシモーネ・ボルディーニが深く分析のメスを入れています。◆2003年5月
「ヨーロッパサッカーのベストプレーヤー100人(のうち11人の解説)」<Soccer Digest 別冊ムック「European football BEST 100」>
サッカーダイジェストの別冊ムック「本誌が選ぶヨーロッパサッカーのベストプレーヤー100人」で、上位30人のうちイタリアでプレーしている11人についての解説を担当しました。顔ぶれは次の通り。
1位ネドヴェド、2位ブッフォン、3位インザーギ、4位ザンブロッタ、6位ピルロ、7位フェラーラ、10位ヴィエーリ、11位トゥラム、15位セードルフ、22位カンナヴァーロ、28位レコーバ。
選手ものを自分で書くのは珍しいんですが、たまにはこういうのもいいですね。楽しみながら書きました。ちょっとだけ芸域が広がった気分。
「中田は移籍するか?」<スポマガWorldsoccer・5月28日号>
中田本人は移籍したい、パルマも売りたい。しかし問題は買い手がつくかどうかです。1800万ユーロ以上の移籍金がもらえれば、パルマとしては帳簿上損失が出ない計算になる(1200万ユーロはすでに原価償却済)ので、アーセナルなりチェルシーなりフルハムなりが、それをひねり出せるかどうかにかかっているはず。微妙なところですね。
「イタリア代表の現在」<Sports Yeah!誌・5月29日発売号>
SY誌に、イタリア代表の現状についての短いレポートを寄稿しました。しつこいようですが、どうしてあの4-4-1-1をみんな4-2-3-1だと呼びたがるのか不明。フィンランド戦(6/11)のデル・ピエーロは完全にトルナンテ、というか左サイドハーフでした。Che male c'e' se sono un po' troppo difensivi.
「勝てば官軍」<スポマガWorldsoccer・5月21日号>
チャンピオンズ・リーグがイタリア勢同士の対決になったことに対する、欧州各国のメディアの反応を簡単にまとめてみました。
「カルチョ解体新書拡大版vol.16 レアル・マドリー対ユヴェントス」<World Soccer Digest誌・5月15日発売号>
チャンピオンズ準決勝・レアル対ユーヴェの第1戦を、シモーネ・ボルディーニに分析してもらいました。ダーヴィッツ、タッキナルディというプレスマシン抜きで、しかもアウェーで、よくレアルの攻撃を食い止めたユーヴェ。あのロベルト・カルロスの2点目がオフサイドじゃないなら、決勝のシェフチェンコのゴールもオフサイドじゃないはずなんですが……。
この号では、ネスタのリレーコラムも例によって興味深い内容でした。
「祝祭なしのスクデット」<スポマガWorldsoccer・5月14日号>
予定通り波乱なく決まったユーヴェのスクデットでしたが、3日後にCL準決勝のレアル戦が控えているとあって、お祭り騒ぎどころではなかったという話です。しかしユーヴェはこのレアル戦で燃え尽きてしまった印象ですね。あのテンションをあと2週間引っ張るのは、誰にとっても不可能だったということでしょうか。
「カテナッチョの言い分」<スポマガWorldsoccer・5月07日号>
ベスト4にイタリア勢が3チームも残ってしまったことで、気分を悪くしている人も少なからずいらしたようなので、とりあえずイタリア側からの反論を少し。
「インタビュー:ロベルト・マンチーニ(ラツィオ監督)」<スカパー!For Football・5月16日より毎週金曜>
「スカパー!For Football」(毎週金曜)で1月からスタートしたロングインタビュー、諸事情あって間が1ヶ月空いてしまいましたが、今月はあのマンチョにじっくり話を聞きました。スケジュール上、16日からのオンエアになってしまいますが、内容は充実していますのでお楽しみに。
前回のグアルディオラのテキストも、もうすぐここにアップする予定ですので、こちらもお楽しみに。
「イタリアクラブ探訪vol.15 ブレシア」<World Soccer Digest誌・5月01日発売号>
久々にインタビューじゃない「イタリアクラブ探訪」では、今シーズンもしっかり残留を勝ち取りつつあるブレシアを2年ぶりに取り上げました。どう見てもマッツォーネ&バッジョの師弟コンビへの依存度が高すぎるので、この先いったいどうするつもりなのか、というのを是非掘り下げたかったのですが、結果は読んでのお楽しみ。
「カルチョ解体新書拡大版vol.15 アヤックス」<World Soccer Digest誌・5月1日発売号>
今回のお題は、アヤックス。とはいっても、単なるチームの戦術分析ではありません。もう10年近く毎年アムステルダムに通ってこのクラブを研究しているマウリツィオ・ヴィシディが、クラブの戦略にまで踏み込んで、これまで日欧のメディアで書かれていたのとはまったく違うアヤックスのリアリティをえぐり出してくれました。このクラブに少しでも興味のある方は必読です。
「Milan vs Ajax:この我々のハートがあれば」<Sports Yeah!誌・5月01日発売号>
「そのアヤックスが、本当に惜しいところでミランを蹴落とし損なったサン・シーロでの一戦のマッチレポートを、Sports Yeah!」誌に書きました。記事全文が同誌のHPに掲載されていますので、是非ご一読を。ボールポゼッションでは完全にミランを圧倒しながら、最後の局面が作れない“縦パス恐怖症”(オランダの風土病)で自らの足を引っ張ったアヤックス。「何でそこで戻すかなあ」と何度呟かされたことか。こっちがイタリアのサッカーに慣れすぎているせいかもしれませんが。◆2003年4月
「ミラノ勢の失速とユヴェントスのしたたかさ」<スポマガWorldsoccer・4月30日号>
今年はすんなりと決まってしまいそうなスクデット。確かにユーヴェは食えないチームですが、ミランとインテルもちょっと諦めが良過ぎました。まあ、それにはそれなりの背景もあるのですが、という話です。ラツィオのフィジカルコーチ・カルミナーティは、フィジカルよりもメンタルがきついんだよ、と言っていました。
【番外編】『ロベルト・バッジョ自伝 II―夢の続き』(翻訳)<潮出版社・定価1300円税込・4月25日発売>このページでも密かに?お伝えしていた通り、拙訳によるRB自伝第2弾『夢の続き』がやっと発売されます。インタビューを中心にした構成は第1弾『天の扉』と同じ。二度にわたる左膝の怪我との闘いから、アズーリ招集をめぐるトラップとの確執、そして一度は引退を決意しながら翻意してブレシアと新たに2年契約を結ぶ経緯まで、2001年9月からの激動の1年間を自らの率直な言葉で振り返る、ファンのみならずカルチョを愛するすべての人々にとって見逃せない内容です。
個人的には、ボローニャ時代の監督ウリヴィエーリが雑誌に発表した当時の回想録(とてもいい文章です)に対する反応が興味深かったのですが、これはぼくがこのミステルの言い分を本人から直接聞いていたせいかもしれません。いずれにせよ、共感できるところもできないところも含めて、これが等身大のバッジョ。
版元のHPから予約購入もできるようなので、今すぐに是非。17日までに申し込めば、発売日に本がお手許に届くそうです。
「ジェノアに救世主あらわる」<スポマガWorldsoccer・4月23日号>
コモのエンリコ・プレツィオージ会長がジェノアを手に入れました。サンプ、フィオレンティーナ、ナポリと、食指を伸ばすたびに失敗してきた玩具王としては、やっと念願叶ったりというところ。コモは未練なく売り払って(買い手がいれば、ですが)、ファシェッティを連れて行くようです。
「カフーは本当に来日するのか?」<スポマガWorldsoccer・4月16日号>
内容はタイトルの通り。ぼくは来日しないだろうと思います。「契約書に本人のサインがあるから大丈夫」といいますが、契約には破棄という選択肢も常にあるということを忘れてはいけません。人間、気が変わることだってあるわけで。
「カルチョ解体新書拡大版vol.14 レアル・マドリー 3-1 マンチェスターUTD」<World Soccer Digest誌・4月17日発売号>
今回の「カルチョ解体新書」は、最近多くなってきている速報バージョン。シモーネ・ボルディーニが、CLの事実上の決勝戦という触れ込みだった一戦を鋭く分析しています。結果的には3-1でしたが、4-1でもおかしくなかったし、逆に3-3になってもおかしくありませんでした。レアルはアウェーだとけっこう脆いところがあるので、まだわからないと思います。
注目のイタリア勢は1勝2分。スペインの新聞からは「イタリアのチームは、1-0になると肥桶に漬かった豚のように喜々とする。彼らにとって、1-0で不当な勝利を得る以上の喜びは存在しないからだ」とか「ユヴェントスのサッカー以上に醜いものはこの世に存在しない。リッピはサッカーを侮辱した」とか「インテルはまったく下劣なチームだ。あのカテナッチョをこじ開けるためには缶切りを持ってくるしかなかった」とか、散々なことを書かれているようです。どれも一理ある主張ですが、ちょっと大人げないような気もします。勝てば官軍。
「カルチョは映画と同じ?」<スポマガWorldsoccer・4月09日号>
ガッリアーニにインタビューした時に聞いた「プロサッカーの試合はプロダクトとしては映画と近い」という発言を、ちょっとだけ掘り下げたコラム。スター勢ぞろいのハリウッド娯楽超大作がいつも大ヒットするとは限らないわけですが、カルチョでもそれはまったく同じのようで。
「金持の道楽か成功のシンボルか?クラブの会長という因果な商売」<週刊サッカーダイジェスト誌・4月07日発売号>
週刊サッカーダイジェストにコラムを寄せました。セリエA、Bのオーナー会長は、一代で財を築いた起業家ばかりで、アニエッリ家のような代々続く資産家は少数派、それはいったい何故だろう、という話です。
「シーズンの行方を左右する8日間」<スポマガWorldsoccer・4月02日号>
ビッグマッチが目白押しとなる4月5日からの8日間をプレビューしました。早速ミランはパルマに負け、インテルは3-1からローマに追いつかれて(追いつかせて?)引分けという展開。スクデット争いはユヴェントスが有利になりましたが、まあ毎年最後の4〜5試合でいろいろなことが起こるので、「ほぼ決まった」などとは言わないほうが無難でしょう。
「イタリアクラブ探訪(特別編) アドリアーノ・ガッリアーニ(ミラン副会長)インタビュー」<World Soccer Digest誌・4月03日発売号>
これまでずっとプロヴィンチャーレの生残り戦略をシリーズで取り上げてきた「イタリアクラブ探訪」ですが、今回は趣向を180度変えて、何と、あのミランのDr. Evil、アドリアーノ・ガッリアーニ副会長を直撃しました。単独メディアによる独占インタビューは、今シーズン世界初(おそらく唯一)。
本当はイタリアサッカー全体の抱える問題点や、G14の戦略などについても聞きたかったのですが、条件が「ミランの話題限定」ということだったので、90年代半ば以降の過渡期を振返りつつ、現状と未来について語っていただきました。
さすがになかなか尻尾を出してくれませんでしたが、優秀な企業経営者が、どうしてカルチョになるとつまらない拙速の決断ミスを繰り返すのか、ちょっとだけですがその一端に迫ることができたような気がします。
「カルチョ解体新書拡大版vol.13 ニューカッスル・ユナイテッド」<World Soccer Digest誌・4月03日発売号>
もはや定番となって久しい「カルチョ解体新書」、今回はシモーネ・ボルディーニが、プレミア上位では最もイングランドらしい直線的なサッカーを展開するニューカッスルを分析してくれました。インテル戦はぼくもスタジアムで観ましたが、攻撃になると躊躇なく5人、6人が攻め上がってしまう一方で、決してサボらずに毎回必死で守備に戻るところ(左サイドハーフのロベールは除く)が、なかなか感動的でした。まあ、これで90分持つわけはなく、1時間でバッテリーが切れちゃったんですが。
「レビュー:インテルvsニューカッスル」
「レビュー:ユヴェントスvsデポルティーヴォ」
「準々決勝プレビュー:ヴァレンシアvsインテル」<Number誌・4月3日発売号>
「Number」誌のチャンピオンズリーグ特集に、インテルとユーヴェがベスト8進出を賭けて戦った事実上のプレーオフ(2次リーグ第5節)2試合のレビュー、そして準々決勝1カードのプレビューを書きました。
続出する故障者と下らない出場停止で11人揃えるのすらやっとだったインテルは、例によってバタバタしながらも必死で引分けを確保。デル・ピエーロが不在とはいえ、シーズン終盤に向けて調子を上げてきたユーヴェは、腕力にモノをいわせて最後の最後に逆転勝ち。それぞれの「らしさ」が非常によく出たゲームでした。
準々決勝のドローは、イタリア・スペイン双方ともにダービーを回避できるほぼ唯一の組み合せ。FIFAやUEFAが得意とする“大人の予定調和”です。ともかく、久しぶりに欧州カップで盛り上れる春がイタリアにやって来たことは何より。
「カルロ・アンチェロッティ インタビュー」<Sports Yeah!誌・4月03日発売号>
「Sports Yeah!」誌では、ユーヴェとの決戦(2-1)の翌日オランダに飛んでアヤックスを偵察した後、久しぶり(冬休み以来)の二連休を泥のように眠って過ごしたというアンチェロッティに、休み明けのミラネッロで話を聞きました。
今回は戦術的な話が中心だったのですが、そのうちまた、ビッグクラブの監督という困難な仕事の醍醐味と厳しさについて、じっくり話を聞く機会が持てればと思っています。しかし、3誌とも発売日が同じとは……。全部買ってくださいね。◆2003年3月
「イタリア代表、フィンランド戦は勝利が義務」<スポマガWorldsoccer・3月26日号>
このタイトルは当り前過ぎますね。まあ、フィンランドに勝てないようではユーロ2004に出場する資格はありません。ヴィエーリ、トッティは、何とワールドカップ以来の代表復帰でしたが、やっぱりコッラーディやミッコリとは格が全然違います。新し物好きは大概にして、この2人の凄さを再認識しましょう。1点目のトップスピードでのコンビネーションもなかなかでしたが、トッティの2点目のアシストは芸術品でした。
「ミランの不振とセルジーニョ不在の関係」<スポマガWorldsoccer・3月19日号>
後半戦に入ってすっかりペースの落ちてしまったミランでしたが、セルジーニョの不在がこの不振に与えている影響は殊の外大きいのではないか、という話です。ユーヴェ戦では2-1になってから後半ちょろっと入っただけでしたが、復帰はシーズン終盤の決戦に向けて大きなニュース。
「図解:セリエA上位7チームの戦術的みどころ」<World Soccer Digest誌・3月20日発売号>
3月20日発売のWSD誌は、メインテーマがなんと「戦術」。イタリアからは、カルチョ解体新書でおなじみのボルディーニ、ヴィシディ両監督に加えて、戦術書を数多く出版している若手の研究家マッシモ・ルッケージにも参加願いました。
この記事では、シモーネ・ボルディーニが、セリエAの主要チームそれぞれについて1点ずつ、戦術的な注目ポイントを取り上げ、図解つきで解説しています。興味深いです。
「プロが指南する観戦術と戦術分析のチェックポイント」<World Soccer Digest誌・3月20日発売号>
マウリツィオ・ヴィシディは、試合内容の「評価」と「分析」の具体的な手法を、自身が実際に使っているメソッドを紹介しながら指南してくれました。これはかなり画期的かもしれません。
チェックポイントは攻撃、守備など合わせて全部で60あるのですが、これ、実は最初は100くらいあった中から、あまりに専門的なものを削って整理したものです。参考に、というよりも勉強になります。非常に。
戦術の話を日本語に移し替える時にいつも困るのは、イタリア語の概念に対応する日本語がない場合がすごく多いことです。今回も仕方なく「ダブルマーキング」という言葉を捏造してしまいました。「コンパクト」という言葉も、イタリア語では横方向にしか使わなくて、縦方向は「長い/短い」という言い方をするんですが、日本ではずっと縦方向のことを「コンパクト」という習慣があったので、これまではそれに従ってきました。今考えると失敗だったかなという気がしないでもありません。
(――と言っていたら、日本有数の戦術サイト「Variety Football」の管理人GAITI氏から、それは「スモールフィールド」と言うべきだと教えていただきました。多謝。次回からはこの言葉を使うようにします)。
ちなみにこの号では、3回目を迎えたネスタのリレーコラムにもご注目。今スカパー!の「for football」(金曜22:00/ch122)でインタビューを放映中のグアルディオラ、あるいはレオナルドやマルディーニなんかもそうですが、人間的に成熟したトッププレーヤーの話というのは、いつも興味深いです。彼らから深いコメントを引き出すのが、インタビューの醍醐味だったりするわけですね。
というわけで、このTifosissimo!!!に「インタビュー・コレクション」という新カテゴリーを設けました。トップページから直接どうぞ。
「セリエB、明暗分けるサンプドリアとナポリの現状」<スポマガWorldsoccer・3月12日号>
3月からスタートした週1コラムの2回目では、つい10年ちょっと前にはスクデットを獲ったにもかかわらず、今はセリエBで苦難にあえぐ2つの名門クラブを取り上げました。コラムを送ったその日の夕方に、ナポリはスコーリオ教授の解任に踏み切ってますます泥沼に。一方のサンプは、やっとセリエAが見えてきました。
「セリエA終盤戦、下位チームの注目株は?」<スポマガWorldsoccer・3月05日号>
1回目は、例によって(?)普段あまり陽の当たらないチームにスポットを当てた内容です。取り上げたのはレッジーナ、アタランタ、ブレシア。でもよく考えたら、レッジーナは日本ではたくさん取り上げられていたのでした。掲載誌は、登録した読者だけに送られるHTMLメールマガジンなので、未読の方は、ここからぜひご購読のほどを。
「カルチョ解体新書拡大版vol.12 バルサvsインテル」<World Soccer Digest誌・3月06日発売号>
今回は特集のテーマがイタリアvsスペインということで、チャンピオンズ・リーグのバルサ対インテルを肴にして、シモーネ・ボルディーニに、イタリアとスペインのサッカーの違いを掘り下げてもらいました。
「イタリアのサポーター気質」<World Soccer Digest誌・3月06日発売号>
今回は特集のテーマがイタリアvsスペインということで、サポーターの気質についても両国を比較しています。ぼくはもちろんイタリアについて書きました。スペインは小宮良之さん。イタリアのウルトラス文化についても、いろいろ掘り下げて書きたいことはあるのですが、一筋縄ではいかない複雑で難しい問題なので、なかなかうまく整理できません。
ちなみにこの号では他にも、レアル・マドリーとミランを比較した2つの翻訳記事にかかわっています。「イタリアクラブ探訪」は、アレッサンドロ・ガウッチに話を聞きに行く予定だったのですが、諸事情により1ヶ月順延。新企画も仕込みが停滞してなかなかスタートが切れずにいます。
「インタビュー:ペップ・グアルディオラ(ブレシア)」<スカパー!For Football・3月毎週金曜>
「スカパー!For Football」(毎週金曜)で1月からスタートしたロングインタビュー、第3回はなんと、あのペップ・グアルディオラ。バルサを離れるという決断から始まって、ブレシアとローマでの日々から、スペインとイタリアのサッカーの違い(たまたまWSDと同じテーマ)まで、けっこう深い話になったと思います。実は昔からファンだったので、けっこう緊張したのでした。その割に「ローマのあのサッカーに自分の居場所があると思ったんですか?」とか、失礼なことを平気で訊いてたりしますが。
◆2003年2月「みんなシンプルなパスタが好き」<ARIgATT誌・2月26日発売号>
「イタリア料理」という観点から、サッカー選手の日々の食事を見るとどう見えるのか、アズーリの料理長(ワールドカップにも来日してチームの食事を毎日作ったシェフです)に取材してまとめた短い記事。インザーギの大好物は一度試してみる価値大ありです。
掲載誌は、イマジカ・パブリッシングというところから出ている食の雑誌。編集長が元NAVIのO氏というのがミソです。スポーツ誌以外への進出(?)は、今は亡き『トラベル・フロンティア』(「地球の歩き方」が出していた旅行雑誌)でのローマ特集(40p)以来。じつはカルチョだけが守備範囲というわけでもないので、今後も時々、イタリアのいろいろな側面を紹介する仕事の機会があるといいんですが。
「カルチョ解体新書拡大版vol.11 オランダ代表」<World Soccer Digest誌・2月20日発売号>
マウリツィオ・ヴィシディが担当する今回は、12日にアムステルダムで行われたオランダ対アルゼンチンを速報分析。どっちもまったくやる気がなく、言葉の正確な意味通りの「親善試合amichevole」でしたが、そんなmerdaな試合からでも読み取れることは少なくありません。ファン・ニステルローイとクライフェルトの強力2トップは、お互い顔も見たくないようです。
ちなみにこの号では、シモーネ・ボルディーニも、同じ日に行われたイタリア対ポルトガルを分析してくれています。ともに必読。
「イタリアクラブ探訪vol.13特別編 ジョヴァンニ・サルトーリ(キエーヴォSD)インタビュー」<World Soccer Digest誌・2月06日発売号>
今シーズンから再開した「イタリアクラブ探訪」。今回は特別編として、今年も躍進を続けるキエーヴォのスポーツディレクター、ジョヴァンニ・サルトーリにじっくり話を聞きました(トリノは諸事情あってボツ)。今シーズンのチーム作りをめぐる困難(ラツィオとのトラブル)からカルチョメルカートの現況、クラブとしての生き残り戦略、さらには日本人選手獲得の噂についてのコメント(これを読むと、じゃあ日本とイタリアのマスコミ報道はいったい何なんだ、と言いたくなるかもしれません)まで、興味深い内容が盛りだくさん。乞うご期待。「カルチョ解体新書拡大版vol.10 ミラン」<World Soccer Digest誌・2月06日発売号>
開幕直後に一度取り上げたミランですが、今回は少々趣向を変えて、いくつかの設問(例えば、シェヴァの1トップは是か非か?)を立て、それに基づいてミランのサッカーを分析するという組み立てになっています。まあ、すべてはコンディションや対戦相手といった、試合ごとの変数による、という結論なんですが……。
ちなみに、噂の(?)新企画は、ちょっと立ち上げに手間取っている状況。向こう1〜2号のうちには何とか始めたいと思っています。内容は秘密です。「インタビュー:ルイジ・デル・ネーリ(キエーヴォ監督)」<スカパー!For Football・2月毎週金曜>
2月はキエーヴォ強化月間、というわけでもないのですが、「スカパー!For Football」(毎週金曜)で1月からスタートしたロングインタビューの第2回は、デル・ネーリ監督。リラックスした雰囲気で40分くらい話し込んでしまいました。放映時間の関係で一部削られてしまうと思いますが、戦術の話から選手時代の話まで、こちらも興味深い内容が盛りだくさんです。「インタビュー:フィリッポ・インザーギ」<Sports Yeah!誌・2月06日発売号>
2月6日発売のSports Yeah!誌で、ミランのふたりの選手にインタビューしました(ミラン強化月間というわけでもありません)。1人目はインザーギ。ピッチの上でのプレーや振る舞いとインタビューでの話しぶりや態度に、これほどギャップのない選手も珍しいです。期待は裏切られませんでした(nel bene e nel male)。「レオナルドが語るACミラン躍進の理由」<Sports Yeah!誌・2月06日発売号>
もうひとりは、10月にミランに電撃復帰したレオナルド。復帰の理由から現在のミランの状況まで、いつもの冗舌さで語ってくれました。この記事は、同誌のホームページにも全文掲載されていますので、ご一読ください。
ページ数の関係で、1時間近く話した中の一部しか収められなかったのですが、彼が運営している財団「ゴール・デ・レトラ」についての部分は、ぜひとも伝えたい内容なので、近いうちにこのTIFOSISSIMO!!!に掲載するつもりです。◆2003年1月
「カルチョ解体新書拡大版vol.10 ヴァレンシア」<World Soccer Digest誌・1月20日発売号>
マウリツィオ・ヴィシディが分析する今回は、ここ数年ですっかり欧州のエリートと肩を並べるようになった、スペインのヴァレンシア。アウェーを2試合分析したせいで、欠点ばかりが強調される格好になってしまいましたが、教科書通りのチーム戦術、グループ戦術は徹底されているが、最後に差をつくりだす個人能力のレベルに限界が見える、という指摘には納得するしかありません。
この号では、アレッサンドロ・ネスタが語るイタリア代表の現状にもご注目下さい。「カルチョ解体新書特別編 新春特別対談」<World Soccer Digest誌・1月04日発売号>
「カルチョ解体新書」で分析を担当してくれている2人の監督が、イタリアサッカーの戦術の流れを振り返りつつ今後のトレンドを大胆に予測するという大型対談企画。2時間たっぷりと語り合ってくれたおかげで、6ページの大長編になりました。質・量ともに読みでがある内容です。またこの号には、イル・ジョルナーレ紙のクラウディオ・デ・カルリも、違った視点から欧州プロサッカーの行方を占う記事を寄稿してくれています。
「イタリアクラブ探訪」は、新年号につき1回お休み。次回はトリノの惨状をレポートしたいと思っていますが、変更する可能性もあり。「インタビュー:パオロ・マルディーニ」<スカパー!For Football・1月毎週金曜>
昨シーズン後半、毎月1回密かに放送されていた渋過ぎるプログラム「カルロ・アンチェロッティ戦術論」以来のTVのお仕事。1月から毎月1人づつ、注目の選手or監督に、下手くそなイタリア語でじっくりインタビューします。初回はミランの生ける金字塔パオロ・マルディーニ。11月の"NumberPLUS"に続いて2度目ということもあって、けっこうリラックスして話してくれました。
オンエアは、毎週金曜日の「スカパー!For Football」(たぶん)。毎回5分くらいづつ4回に分けて放映の予定。【オマケ・個人的な応援】フットボール・デイズ<双葉社・定価1900円税別・2002年4月発売>
ミラノ在住の写真家カイ・サワベ氏が「ワールドサッカーマガジン」誌で続けていた同名の連載が書籍になりました。とてもいい本なのでご紹介します。といっても出たのは2002年の4月なので、もうとっくにご存知かもしれませんが…。本職の写真の素晴らしさもさることながら、サッカーという“生活文化”を独自の視線で切り取る取材力に感服。
2002年7-12月分 /2002年1-6月分 /
2001年8-12月分 /2001年1-7月分 /
2000年12月以前の分