欧州選手権予選は3月から再開。イタリアの入ったグループ1の参加国は、デンマーク、スイス、ウェールズ、ベラルーシ。今シーズンも、ゾフ新体制の下でのイタリア代表の動向を、このページでお送りしていきます。

ITALIA (4-4-2 a Zona):
Buffon - Panucci, Negro, Cannavaro, Maldini - Fuser (23'st Di Livio), Conte, Albertini, Di Francesco - Vieri (1'st Montella), Inzaghi (35'st Chiesa)
GALLES(3-5-1-1 a Zona):
Jones - Page, Melville, Williams - Robinson (33'st Jenkins), Hughes, Bellamy (34'st Pembridge), Speed, Barnard - Giggs - Saunders (1'st Hartson)
◆得点:7'pt Vieri, 37'pt Inzaghi, 39'pt Maldini, 44'st Chiesa
試合は最初からイタリアのペース。ヴィエーリ(10番をつけて登場)、インザーギの2トップは初めての試みだったのですが、2人の動きはそれをまったく感じさせないほどシンクロナイズされていました。互いを視野に入れながら頻繁なポジションチェンジを繰り返し、常に攻撃に複数の選択肢を作り出します。前半7分の得点はフゼールのCKをヴィエーリがヘディングで「叩き落とした」ものでしたが、その前にもすでに2人のコンビネーションから2回の決定機を作り出していました。
1点取るとペースダウンするのはイタリアの悪い癖なのですが、今回は相手のウェールズがそれを生かせません。個人技術の低さ(1対1ではほとんどイタリアの選手が勝つ)とボールのないところでの動きの緩慢さから、中盤でボールを持ってもパスの出しどころがなく、バックパスでボール・ポゼッションを保つのが精一杯。力の差は明らかで、それを示すように試合はほとんどウェールズ陣内で進みます(ギッグスはほとんどゲームに参加できず。気の毒でした)。37分にはフゼールからのアーリークロスを左60°で受けたインザーギが、DFをかわしてニアポスト際に押し込み2-0。その2分後には、マルディーニ(代表101試合目)が、左に開いたディ・フランチェスコにボールを預けて中央にオーバーラップ。戻ってきたボールをゴールエリアの左角にいたヴィエーリに送ると、ダイレクトで絵に描いたようなワンツーが帰ってきます。フリーでゴール前に走り込んでいたマルディーニに残された仕事は、これをワンタッチで押し込むだけでした(代表7ゴール目)。これで試合は完全に決まり。
後半、ゾフ監督は完調ではないヴィエーリに替えてモンテッラを投入。イタリアは完全に省エネモードに入り、ウェールズにも反攻をかけるだけの気力は残っていません。それでもイタリアは、モンテッラ、インザーギはもちろん、ディ・リーヴィオ、ネグロ、果てはカンナヴァーロまでがシュートを放ち、楽々とゲームを支配。試合終了間際には、インザーギに替わって入ったキエーザが、いかにも彼らしい25mのロングシュートを叩き込み、ゲームを締めくくりました。
課題だったMFの攻撃サポートも、今回は中盤で押し込まれることがまったくなかっただけあって、十分に機能。ラストパスが入った時点でエリア内に4人詰めている、というこれまで滅多になかったシーンも再三見られました。DFもまったく危なげなし。パヌッチなどは、SBというよりもMFといった方がいい高いポジショニングで、DFラインはほとんどライン3に近い形になっていましたが、カンナヴァーロ、マルディーニはクラブでもライン3で守っているだけに、戸惑いは見られませんでした。内容的には申し分ない試合でしたが、まあ、相手が相手だけに、これで喜ぶのはまだ早い、というところ。評価は明日のアウェイでのスイス戦を待ちましょう。
GK:ブッフォン(パルマ)、トルド(フィオレンティーナ)
DF:カンナヴァーロ(パルマ)、マルディーニ(ミラン)、ネグロ、ネスタ、パンカロ(以上ラツィオ)、パヌッチ(レアル・マドリード→インテル?)、ペッソット(ユヴェントス)
MF:アルベルティーニ、アンブロジーニ(以上ミラン)、ディノ・バッジョ、フゼール(以上パルマ)、コンテ(ユヴェントス)、ディ・フランチェスコ(ローマ)、ジャンニケッダ(ウディネーゼ)、ザンブロッタ(バーリ→ユヴェントス)
FW:キエーザ(パルマ→?)、インザーギ(ユヴェントス)、モンテッラ(サンプドリア→ローマ)、トッティ(ローマ)、ヴィエーリ(ラツィオ)